Comparison 防錆油との比較
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Comparison 防錆油との比較
防錆紙を正しく知っていただくために、防錆紙と防錆油を3つの視点から比較しました。
防錆油をお使いになっている方々にも、防錆紙の効果や特性を知っていただき、より深く防錆紙を知ることができます。
防錆油には多くの種類があり、防錆油の使われ方も様々です。このさまざまな使い方の中には、防錆紙で置き換えることができる場合が多くあります。防錆紙には速効性があり、防錆力にも大きな効果があります。対して防錆油には、防錆紙を上回る速効性があり、防錆紙同様、大きな防錆効果があります。そんな両者互角の防錆力を比較してみました。
結 果
防錆紙、防錆油ともに発錆がなかったため、防錆力としては引き分けです。ただ、防錆油は、各メーカー様で様々な種類があり、適切な種類を選定することが容易ではありません。もし、間違った種類を選定した場合、防錆効果が得られずに錆の原因となります。一方、防錆紙は種類が少ないですが、対象金属に応じて容易に選定することが可能です。(気化性)防錆紙に含まれる防錆剤が気化し、金属表面に付着することで防錆皮膜を形成します。また、防錆剤が気化するため、わずかな隙間へも防錆剤が到達し、防錆効果を発揮します。防錆紙は、高温多湿な環境下でも防錆効果を発揮し、船での輸出/輸入の際の防錆でご使用いただいています。
種々の金属部材の管理や保管、輸送には、通常防錆対策がされています。その対策には、少なからぬ工数・コストと同時に、安全・環境に負荷を与えているということを忘れていけません。 そこで、単価だけでなく、工数・コスト削減と環境負荷を大幅に低減でき、コストパフォーマンスに優れているのは防錆紙、防錆油どちらになるのかを比較してみました。
結 果
防錆材料そのものの単価では防錆油が今回は安価でした。ただし、防錆油は、塗布・脱脂、乾燥の作業工程が必要で、「労務費」「作業性」の観点では、今回のようにコンテナなどの容器に製品を入れる場合、同梱するだけで作業が完了する防錆紙に軍配が上がります。防錆紙は、防錆油のようなドブ漬けや脱脂などの工程が必要ありません。
防錆紙は、「ラッピング (金属製品を包む)による使い方」と「密封容器に気化性防錆紙と金属製品を同梱する使い方」の2種類の使用方法があり、紙に気化性のある気化性防錆剤が含まれています。この気化性防錆剤が気化し、金属表面に付着することで錆を防ぐことができます。対して防錆油は、金属部品に防錆油を塗布し、油で防護膜を作り大気中に含まれる水分から金属を遮断することにより金属製品の発錆を抑制します。防錆紙、防錆油どちらの方がヨゴレにくいのか、比較してみました。
結 果
防錆油は、金属製品全体に塗布する必要があり、防錆油を用いている現場では、防錆油が金属製品から滴り落ちて床を汚し、落ちた油を完全に除去することが難しいために床がすべりやすくなります。一方、防錆紙の場合は、不要な切れ端など掃除をすればきれいになるため、汚れることはありません。そのため、防錆紙の方がヨゴレに関する懸念が少なく、作業者の安全を保全しやすくなります。
防錆油から防錆紙への切替事例の動画はこちら
防錆紙とのさらに詳しい比較をご覧になりたい方は、こちらの表からご覧ください。