(気化性)防錆紙のトラブル実例とその解決
2021.5.24トラブル1 金属が錆びた/腐食した/異物が生じた。
・ 製品が汚れている。[洗浄液などを再利用している。作業道具が汚れている。]
⇒ 再利用している洗浄液などは汚れている。キレイな洗浄液や作業道具を使用する。
・ 切削油や洗浄液が残っており、(気化性)防錆剤と反応した。
⇒ 残留しないように洗浄/乾燥する。切削油/洗浄液を別のタイプに変える。
・ (気化性)防錆紙のサイズが小さい。
⇒ サイズを大きくする。
・ 密閉性が低いため、湿気が包装内に入り、気化した防錆剤が包装の外に出ている。
⇒ 密閉性を高める。
・ 包装前に錆びている。
⇒ (気化性)防錆紙には、除錆作用や、すでにある錆の成長を止める効果はありません。
・ (気化性)防錆紙と対象金属の組み合わせが間違っている。
⇒ 正しい組合せで包装を行う。
・ 使い回しや不適切な保管環境のため、(気化性)防錆紙が劣化していた。
⇒ (気化性)防錆紙を再利用しない。適切に保管する。
・ 金属をPE袋で包装してから、(気化性)防錆紙で包装していた。
⇒ PE袋の外側だと効果がありません。金属とPE袋の間に(気化性)防錆紙が必要です。
・ PEラミネートタイプを使用され、PEラミネート側が金属と接する包装だった。
⇒ (気化性)防錆紙の向きが逆です。PEラミネートを外側にして使用する。
トラブル2 めっき(鍍金)が割れた。
・ めっきの下に異物があり、その異物によって母材の金属が腐食した影響。
⇒ 異物を除いてからめっきを行う。(気化性)防錆紙が関与できない現象です。
トラブル3 樹脂/プラスチックやゴムが変色した。
・ (気化性)防錆剤によっては、悪影響がある。
⇒ (気化性)防錆紙の種類を変更する。