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他の防錆用製品との違い(よくある質問)
2021.6.21Q1.「気化性防錆紙」と「防錆油」の使用上の違い
A1.「防錆油」は、金属製品全体に塗布する必要があり、次工程でその防錆油を除去(洗浄)する作業が必要となります。
一方、「気化性防錆紙」は、金属製品と一緒に容器内に入れて密封するか、金属製品をラッピングする必要がありますが、次工程で金属製品を洗浄する必要がありません。
Q2.「気化性防錆紙」と「防錆フィルム」の違い
防錆フィルム(練りこみタイプ) | 気化性防錆紙 | |
ベース | フィルム (主にポリエチレン:PE) | 紙(主にクラフト紙) |
防錆剤の量 | 「一般的に2g/m²以下」 フィルムの成膜を阻害するため、気化性防錆剤は通常2mass%ほどしか混入できません。つまり、厚さ100μm(0.1mm)の防錆フィルム(約92g/m²)であれば、防錆剤は2g/m² 以下となります。 | 「一般的に10g/m²程度」 一般的に、気化性防錆剤を水溶液にして、その液を紙に塗布して乾燥させるため、防錆剤を10g/m²以上を塗工することが可能です。 |
防錆剤の性質 | 成膜加工時に高温(180℃程度)となるため、耐熱性の高い防錆剤しか使用できません。 | 製造工程で高温になることはなく、耐熱性の低い気化性防錆剤でも使用できます。 |
気化性防錆性能の 試験(JIS Z 1535) | 不合格 | 合格 |
Q3.「気化性防錆紙」と「油紙」の違い
A3.「油紙」とは、紙に油を含浸させたものです。油紙で金属製品を包むことで、金属製品が水と接しにくくなり、錆を防ぎます。
油紙: | 直接金属に触れる必要がある。 |
気化性防錆紙: | 直接金属に触れる必要がない(気化性の化学物質が金属表面に付着することで錆を防ぎます)。 |
現在、防錆の紙製品であれば、「気化性防錆紙」が一般的です。
Q4.他社の気化性防錆紙との違いは?
A4.例えば、一般的に使用されている鉄鋼用気化性防錆紙の違いは、
- 使用されている気化性防錆剤(化学物質)[これが防錆力の差]
- 気化性防錆剤の塗布量
- 紙の厚さ(坪量)
が、メーカーによって違います。
気化性防錆紙には、JIS Z 1535 “気化性さび止め紙”という日本工業規格があり、弊社の気化性防錆紙は、この規格に合格します。よく比較される防錆フィルムは、このJISに記載されている気化性防錆性能の試験(VIA試験)には合格しません。
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